2010年3月5日金曜日

裏表

今回も木の性質についてです。


物には裏表があるように、木にも裏表があるんです。



丸太を板目に製材して、


外側に近い方が『木表』。


丸太の芯に近い方が『木裏』です。


言葉で言うと、これだけの事ですが、材木を使う時には意外と重要な事なんです。 



まず、木表の特徴ですが、木裏にくらべ、木目が美しいのが特徴です。


なので、化粧面は表面を使います。



 そして、木裏ですが、無垢の板はどうしても反ります。


木裏より木表の方が、当然樹齢が若いので、木の収縮が大きく図の様に、表の方が縮みます。


よって、お椀の様になってしまいます。

これは使う向きを考えて施工しなければ、後々不具合が生じます。
図に「敷居」と「鴨居」があると思いますが、「敷居」も「鴨居」も木表側が室内側を向くようにとめつける必要があります。
左側の反りの図を見てもらえると分かるかと思いますが、反りを抑えつける方向で留めつける必要があるのです。
もし逆に使ってしまうと、反りが発生し、木が室内側へ膨れてきてしまい、建具の開閉ができなくなります。
少しだけ段差もできてしまいます。
こうならないためにも木の性質をよく理解しておかなければなりませんね(^_-)-☆

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