2010年3月1日月曜日

尺貫法

尺貫法(しゃっかんほう)は、長さ・面積などの単位系の一つで、東アジアで広く使用されています。

尺貫法という名称は、長さの単位に尺、重さの単位に貫を基本の単位とすることによります。

尺貫法を使用していた国はすべて国際単位系に移行していて、尺貫法を公式の単位としている国は存在しません。

日本では国際単位系の単位を使用していますが、日本の住環境に適した尺度として、日本家屋の設計基準としては、尺を基準として使われることが一般的です。

日本の住宅はこの尺貫法に基づいて建てられているんです。



尺貫法の単位は、

1丈(いちじょう) 3.03m
1尺(いっしゃく)  30cm
1寸(いっすん)   30.3mm
1分(いちぶ)    3mm
1厘(いちりん)   0.3mm

のように言い、柱角105角の場合、
『3寸5分≒105角』

柱角120角の場合、
『4寸 ≒120角』

と言います。

また、尺とは別に1間という言い方をして長さを表したりしますが、これはメートルだと1820mm、尺貫法だと6尺になります。

つまり、1間=6尺≒1820mm

という式が成り立ちます。
よく住宅の広告なんかで『坪単価~円』という掲載がしてあります。

これは面積のことで
1坪=1間×1間の面積の意味なのです。

坪の半分の面積は皆さんが一番よく御存知の単位、

畳・帖(じょう)です。

6畳間とか、8畳間とか言ったりしますよね?


その他、三六(さぶろく)とか四八(よんぱち)と呼んだりしますが、これも3尺×6尺、4尺×8尺
の合板やボード類の規格寸法の呼称なのです。


日本の住宅も今やハウスメーカー等がメーターモジュールを採用し、日常生活でもメートルで言った方が馴染みがあるかと思いますが、このように見てみると、まだまだ『尺貫法』というものに基づいていることが十分わかるかと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿