昔ながらの日本の建て方、『在来工法』では欠かせない存在なのですが、最近では一部のハウスメーカーなどが筋交いのいらない工法、『壁式工法』等を用いています。
木造の建物でなくても、鉄骨等でも筋交いを用います。
今、倉庫の中に木造の部屋を造るという案件があります。
その際、鉄骨の筋交い、ブレースと言いますが、倉庫の中なので窓を付けるとどうしてもそのブレースが見えてしまいます。
お客様はそのブレースは切れないの?
と、疑問を投げかけてきます。
さてこのブレース、『筋交い』という材料。なぜ切れなくて、欠かせない材料なのか?
まず、筋交いとは一体何なのか?
簡単に言うと柱と柱の間に斜めに入れる材料。

割り箸を二本立てた状態を思い浮かべてみればわかりやすいかと思います。
二本の割りばしの間に斜めの割りばしを入れると倒れにくくなりますよね?
これが『筋交い』です。
また、筋交いが×みたく交わるように入れるとたすき掛けと呼ばれます。

さて、筋交いの性能と効果ですが、建物の耐震性を強める効果があって、建築基準法では一定の割合で筋交いを使用することが義務づけられています。
難しい言い方をすると、地震力や風圧力などの水平荷重による軸組の変形を防ぐために入れます。
釣り合いよく配置し、ねじれを生じないようにします。
つまり、この筋交いが足りなかったり、リフォーム等で屋根等の荷が効いている筋交いを取っ払ってしまいますと、構造上危険な建物になってしまうわけです。
地震大国日本ではこの『筋交い』という材料が欠かせない材料なのです。
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